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悪人

今週は学校公開がありまして、暑くて子どもの集中力がなかったのと、私が勉強不足だったのとで、あんまりいい授業が出来なかったですorz

アンケートが怖い…ガクブル

そんで気分転換(になるかどうか微妙だけど)、立川で「悪人」を観ました。

モントリオールで深津絵里が主演女優賞を獲りましたね!!

素晴らしい快挙です。

そんなこんなで話題のこの作品、音楽も久石譲でちょっと期待して観に行きました。

元々暗くて救われない作品なんだろうと思っていましたが、想像以上。

ホントに終始暗くて哀しい、救われることのない映画でした。

導入の映像と音楽は「これから何が展開されていくの!?」と非常にドキドキして期待しながら観ました。

冒頭はすごくいい感じだったんですが、展開は割と単純でした。

映画の中で「大切だと思う人に出会うと、その人の幸せを盲目的に求めてしまう」という感じのセリフ(うろ覚え)

それは「悪」なのか否か。

家族のことを顧みず、愛する人と共に行く。

しかし愛した人は殺人を犯していた。

「人を殺してはいけない」これは絶対的なもので、殺人は「悪」でしょう。

だけど、人に出会うことで芽生えた感情は??

その人の幸せを願うことは??

ちょっとしたきっかけでどっちにだって転ぶようなことは??

求め、求め合い、追い詰め、追い詰められて、その末に下した決断は??

何が「善」で、何が「悪」なのか。

何だか分からなくなっちゃった。

「カラフル」にはこんなセリフがありました。

「人間、いくつも色を持っている。それでいいんだ、カラフルに生きてみろよ」

もしかすると、「善」と「悪」なんて表裏一体、紙一重のモノなのかもね。

そういえば最近ラジオの広告で「親切とお節介」の話があった。

それも近いものがあるのかも!?

出演者は全員素晴らしかったです!!

妻夫木聡はいい俳優になったなぁ、と思いました(何目線)

微笑まない、終始寂しい目をし続ける祐一を静かに、しっかりと演じていました。

深津絵里はやっぱり素敵な女優さんです。

元々上手いとは思ってたけど、ここまでの方だったとは!!

出会いがなく家と会社を往復するだけの寂しい暮らしをしている女性、そして本気で思える相手を見つけ、その人のことを思うが故の奇行に出る女性の姿をそりゃぁもう完璧に演じています。

こりゃ賞を獲るのも納得です。

こういう役、似合うかも(笑)

樹木希林と柄本明の演技は言うまでもなく素晴らしい。

お二人の随所で観られるいろいろな表情、それら一つ一つが重い意味を持っていました。

個人的にはもっと樹木希林の話を描いて欲しかったかも!?

意外によかったのが岡田将生。

正直、彼の主演作品はあまり好きではないのですが、こうやって助演的に扱われるとその輝きが発揮されると思います。

「告白」のウェルテルと「悪人」の増尾、共通点は「チャラい」感じ。

すっげー鬱陶しくて、観ててイライラする。

それが物語の中で重要な意味を持つのだとすれば、それをそこまで演じられる彼の力はなかなかのものではないでしょうか。

今回の「悪人」で描かれた増尾は被害者の娘に関係があるのですが、柄本明演じる父親が本気で殺してやりたいと思う人間。

いや、あれは誰が見ても腹が立つね。

「お父さんがやらないなら…」と本気で思えるような人間。

それもまた「悪人」なのか。

主演も脇も非常に固められた演者陣でした。

「悪人」を観終えて、「誰が悪人か」という問いに、「もしかして全員が“悪人”なんじゃないか」と考えました。

先述の通り何が悪かなんてもう分からないけど、そう感じた。

その2秒後、「『アウトレイジ』かよ」と一人で突っ込みましたけど(爆)

深津絵里の最後のセリフが鍵を握っているんだろうなぁ。

祐一が最後にとった行動は、彼女の自分への思いを断ち切るための行為なのか、それとも反対に自分が彼女への思いを断ち切る行為だったのか。

「道連れ」なのか、「邪魔」なのか、「自分が殺人者という「悪人」で貫き通せば、彼女は今までの日常に戻れる」という彼の最後の愛情表現なのか…

その辺のところが、解釈としてまだ残りました。

…正直、最近自分の映画を観る力が弱ってきていると思います。

今回の「悪人」も、もっともっといろいろ考えられて、そのよさを感じ取れる映画だったと思います。

それこそ何となくはこの映画の力を感じている訳だし、宿題も残っているし。

ただそれを言葉に起こすことが出来ないというか、何が原因なのか分からないというか…

それがこの映画の特徴なのかもしれないけど、それでも本能的に弱りは感じる訳で。

単純に楽しめる映画を多く観るようになったからか、名作とされるような映画をあまり観ていないからか、邦画に偏り過ぎているからか、単純におバカになっただけか…

最後のヤツじゃないことだけを祈ります(^_^;)

いろいろとツッコミたくなる場面や展開もありましたが、すごく力のある映画だと思いました。

ということで、何だかまとまりがなくなってきたので、そんな感じってことで(ぇ)

来週は「ガンダム00」が公開になるけど、その前のテレビシリーズを全部は観ていないので劇場には行かないかな(いずれテレビシリーズとまとめてDVDで)

「海猿」はないし、行くとすれば「13人の刺客」かな??

三池監督好きだし。

その翌週は確実に「君に届け」だね。

何か原作にないシーンが予告ではあって、どんな風に作られてるのか心配だけど…

主題歌を唄うflumpoolの「君に届け」が今から楽しみです♪

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